活動日誌−活動日誌
【11.05.03】今こそ憲法を生かさなきゃ
64回目の憲法記念日
戦後最大の東日本大震災と、いまだに収束のめどがたたない東京電力福島第1原発の重大事故のなかで憲法記念日を迎えました。
「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」(前文)。憲法の精神が、今こそ生かされなければなりません。
憲法のことばは、きわめて重たいものがあります。「国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない」と、責任を果たすことが求められています。
被災者の生存権保障せよ
東日本大震災は被害が甚大でした。被災地では住宅だけでなく、農地や漁船、漁具、店舗や工場などが広範に破壊され、仕事や働く場が失われた状態です。原発事故で避難させられ、出荷や操業を中止しているところもあります。
「幸福追求権」を認めた13条や「生存権」を保障した25条とともに、27条の「勤労の権利」や29条の「財産権」も生かして被災地の農業、漁業、中小企業や地場産業を再建し、被災者に働く機会を保障していくことは、地域経済再生の大前提です。阪神・淡路大震災などを通じて切り開かれた住宅を失った被災者への個人補償など公的支援の抜本拡充が求められます。原発事故の被害を、国の責任で東電に賠償させることも必要です。
世界の宝
9条で戦争を放棄した憲法は世界的にも注目される存在です。この大切な宝をしっかり守りたいと思います。
国民主権や平和主義、基本的人権の保障、地方自治など、憲法を全面的に生かして行くことが今、強く求められている思います。