活動日誌−活動日誌

【11.03.20】原発…『安全神話』が崩壊

 今回の地震で福島原発では、第1原発の1号機、2号機などで外部電力の停電や発電用燃料タンクの破損などにより冷却水が送れなくなりました。万一の場合に炉心を冷やすECCSが動かなくなり、1号機では炉心でむき出しになった燃料棒が溶け出す、日本で初めての「炉心溶融」という重大事態が起きました。原子炉から流出した水素が原因とみられる爆発で、建屋も崩壊しました。
 東電は1号機の原子炉の弁を開いて圧力を下げ、原子炉の温度を下げるため廃炉につながる海水注入に踏み切るなど、「炉心溶融」の進行を抑えています。しかしその後3号機でも同様の事態の発生が明らかになり、海水注入に踏み切っています。4号機の火災も発生し事態は深刻です。
 原発は二重三重の防護措置がとられているから「安全」だと政府や電力会社が宣伝してきた“安全神話”の崩壊です。
 
 世界有数の「地震国」である日本で原発震災の危険があることは、指摘されてきたことです。いいのがれや責任回避は、根拠のない“安全神話”の裏返しです。説明もつくさず、指示に従うよう求めるだけでは、混乱を拡大するだけです。

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